保管していた9V形アルカリ乾電池が知らない間に破裂していました。
未開封だった3個のうち2個が破裂。プラの包装を突き破っています。
無事だった1個も膨れているので破裂は時間の問題でしょう。
内部から強い力で押されたようで、端子が付いたフタの部分が完全に外れています。
それにしても9V電池って細長い電池6本で構成されていたんですね。1.5V×6本の直列つなぎで9Vを出していたとは…。
俗に単6と呼ばれる電池のようです。日本では普通に売られていないサイズ。アメリカではAAAAという呼称らしい。ネット通販で買うことは出来ますが、ほぼ使う機会がなさそう。
Amazonベーシック 乾電池 単6形 アルカリ 4個セット
小さい電池1本が破裂して、その勢いでフタが外れたみたい。
破裂した電池を観察すると黒く焦げているようにも見える。もし出火していたらと考えると怖いです。
もう一個はこんな状態↓青い電池の部品が外れ、まるで弾丸のようにフタを貫いています。
かなりの威力です。近くにいたら危なかったですね。
ネットで検索してみると同じように破裂した記録が何件もヒット。中には爆発音を直接聞いた人もいるようです。
こういう風になるのは主に海外製の安物。同じダイソーの電池が破裂している写真も見かけました。
一方、国内有名メーカーの製品はしっかり破裂対策がなされているらしい。円筒形の電池は内部でガスが発生し圧力が高まると安全弁が開き、ガスを放出させる仕組みになっていますが、角型はそれに加えて別の爆発対策も行われているようです。
ちなみに液漏れは安全弁が開いた時、一緒に電解液が漏れ出すことによって生じます。
有名メーカーの電池は値段が高めですが、安全性を考えると妥当な価格なのかもしれません。
パナソニック 9V型アルカリ乾電池 1本 6LR61YXJ/1S (Amazon)
今回の破裂で、安物にはそれなりの欠点があることを学習しました。
ところで今回破裂した電池の使用期限は2017年12月。期限切れから4年近く経過しています。安物でも期限内なら大丈夫なのかもしれません。
もし安物を買うなら、早めに使い切って廃棄したほうがよさそう。期限が切れたやつを何年も残しておいたのはミスでした。
アルカリ乾電池なのでこの程度で済みましたが、リチウムイオン電池の場合はより危険度が高い。近年、海外メーカー製の粗悪なリチウムイオン電池による発火事故が相次いでいるようです。
電動工具などの非純正バッテリーは純正に比べかなり安価なため、利用者も多いですが、十分な安全対策が施されていない場合があるので止めておいたほうがよさそう。原理上、アルカリ乾電池よりはるかに燃えやすいです。
リチウムイオン電池の場合、ちゃんとしたメーカーの製品であっても、強い衝撃を与えたり高温の場所に放置したりすると発火・爆発するのが怖いですね…。取り扱いには十分気をつけたい。
また、輸入物の怪しげな電池を保管する際は、丈夫な金属製のケースに収納し、燃えやすいものからは離しておいたほうが良さそう。
安物はリスクが高めなので、それ相応の管理をしないといけませんね。