バイパス工事を行い40形直管蛍光灯をLEDランプに交換しました

DIY

物置の天井の蛍光灯の調子が悪く、点灯にかなりの時間が掛かったり、チラついたりするようになりました。いい機会なのでバイパス工事を行い直管LEDランプと交換しました。

おことわり:バイパス工事には電気工事士資格が必要です。無資格で行うのは違法ですし危険なので絶対やめましょう。また、資格保有者が行う場合であっても感電や火災のリスクを伴います。この記事を見て作業される場合は自己責任でお願いします。いかなる損害が生じた場合でも筆者は責任を負いかねます。

中華製ランプを購入

直管LEDランプはアマゾンで購入した安物です。3000円くらい。元々付いていた蛍光管は直管の40形なので同じサイズのものを注文しました。

これはちょっと明るめの製品で4200ルーメン。2000ルーメン台ならもっと安いのもあります。

おそらく中華製。少なくとも国産ではありません。この手の中華商品にはありがちですが、商品タイトルがめちゃくちゃ長かった。キーワード詰め込みまくり。怪しい!

できれば国内の有名メーカーのものが良かったのですが、アマゾンで検索した限りでは40形直管LEDには国産が見当たりませんでした。

国内メーカーのスタンスとしては、中途半端に蛍光灯用の設備を使い回さず、丸ごとLED照明に取り替えてくださいってことなのかな?

追記:後で調べてみたら国内メーカーではアイリスオーヤマが作っているらしい。直販サイトから買える。高くないしそっちにしておけばよかったです。)

商品はプチプチでぐるぐる巻きにされた状態で届きました。剥がすと中には厚紙でできた筒状ケースが。流石に直接プチプチを巻いて送ったりはしないか……。

開けてみました。安物だけど見た感じ大丈夫そう。

中華製品にはバリや傷だらけで見るからにヤバそうなのもありますが、これはまともっぽくてよかった。

……あくまで外見上はです。一応レビューも悪くないし。でも中華製品は普通にサクラがレビューを書いてたりするから油断はできない。

正直リスキーなので中華製品はおすすめできません。電気製品の場合、燃えたり爆発しないとも限らない。ある程度覚悟の上で購入を検討すべきです。何かがあっても被害の少ないところで使うべし。

中華にもまともな製品はありますが、購入前に見分けるのは困難です。

そのままでは使えない

直管LEDランプは形が蛍光管そっくりでも中身は全くの別物で、光る原理も全然違います。ただ取り付けるだけでは使えません。

ただしこの製品の場合、元の器具がグロースタータ形なら点灯管(グロー球)を外すだけで使えるらしい。

ですが、そのように使える場合でも、バイパス工事というのを行うのがベターのようです。この間電気工事士資格を取得したので自分でやってみることにしました。

余談ですが、電気工事士取得にはかなりお金が掛かりました。受験料、テキスト代だけならそこまででもないのですが、技能試験練習用のケーブル、器具と工具が非常に高かったです。合計で5万以上掛かりました。

仕事で使うならまだしも、趣味で取るにはなかなかお高い資格です。

バイパス工事

バイパス工事というのは、蛍光灯安定器を撤去し、電源とLEDランプを直結させる工事です。蛍光灯安定器を撤去するので若干省エネになりますし、老朽化による発火を防ぐこともできるようです。

蛍光灯(蛍光管)は電源と直接つながっているわけではなく、安定器というものを経由しています。これがないと蛍光灯は点灯しないですし、破裂したりする危険もあります。

蛍光灯の点灯方式は複数あるのですがここでは説明を省略します。

蛍光灯には必須の安定器ですが、LEDランプには不要で直接電源に繋げばOK。(厳密に言うと、LEDランプ内に交流電流を直流に変換する装置が入っているからOK。LEDは交流電流では光らない。白熱電球は直流交流どっちでも光る。)

バイパス工事では不要な安定器を外し、LEDランプが直接電源と繋がるよう蛍光灯用の器具を改造します。

ただこれをやると、普通の蛍光管は使えなくなるので注意。LED専用に。誤って蛍光管を取り付けると破裂したりして非常に危険だそうです。

バイパス工事用の配線図が入ってました。点灯方式ごとの配線が書いてありますが、要は安定器をスルーして電源から直接ランプに繋がるように配線するということです。

↑グロータイプだけ安定器つけっぱなしなのが謎。取ればいいのに。「点灯管(グロー球)を外すだけで使えるよ」と言いたいのかな?

配線を間違うと危険なので注意。資格を持っていない方や自信のない方は業者に頼んでください。

表示の謎

ところで左上のTenten点点っていうのはメーカー名なんでしょうかねえ?ブランド?

あと、右上にPSEマークがありますがほんとに届出してるのかな?中華だから疑ってしまう。

ランプのシールにもPSEの文字があるけど、事業者名が書かれてないし、ちょっと怪しい。特定電気用品以外の表記記号は(PS)E ですし。

表示が本物だったとしても、安全性は保証されません。

菱形◇のPSE(特定電気用品)は検査機関で検査を受けていますが、丸○PSE(特定電気用品以外)は自主検査だけ。

しかも調べてみると、直管形のLEDランプはPSEの対象外らしい。経済産業省のWEBページに書いてありました。

普通はPSEが付かない製品に付いているというのは謎ですね。やっぱり嘘表示か?

作業の記録

※あくまでも作業の記録です。正しい手順・方法で行っているという保証はできません。もしこの記事を見て作業をされる場合には自己責任でお願いします。

まず工事を行う部屋のブレーカーを落とします。ランプと器具に電気が来ていない状態にします。配線を切ったりするので電気が通ったままやると非常に危険です。スイッチを切っておくだけでは不安があるので元から切りました。

古い蛍光管を撤去します。点灯管も外します。

器具のフタを開けました。フタは爪みたいな感じで引っかかってるだけでした。

中に安定器が入ってます。配線の感じから判断するに説明書にあった昇圧型というやつみたい。

バイパス工事をすると下のようになります。

※今回のLEDランプは両側給電方式なので上のような配線になりますが、片側給電方式だと配線が変わります。要注意。

テスターを使って電気が来ていないことを再確認。感電したくはないので念には念を入れます。接続部の配線がむき出しになってる所とか接続用の穴に当ててみました。

大丈夫そうなので、安定器に繋がっている配線を全部切ります。

そして安定器を固定しているナットを外していきます。

なお、安定器は大きさの割にずっしり重いです。落下して怪我をしないように気をつけました。

安定器の内部は何かで固められてます。これが絶縁用の物質なのかな?

点灯管(グロー球)に繋がっている白い線も切りました。ここはもう不要。

根本からむしり取ったほうがいいのでしょうけど大変そうなので、短く切って端を絶縁テープで覆っておきました。

次に天井裏から来ている茶線・白線と器具側の赤線・青線をそれぞれ接続します。交流電源なので茶と白はどちらにつないでも問題なし。

今回は念のため、電源とランプの間に1Aのガラス管ヒューズを入れることにしました。誤って蛍光管を挿入した際の被害を軽減できるかもしれません。

ただ、消費電力が少ないので0.5Aヒューズで十分だったかも。今回買ったランプは30Wで光るらしいので全然余裕。100Vで1Aなので100W未満の器具ならOK。0.5Aのヒューズでも50Wまでだから余裕がありますね。

ヒューズは誤挿入対策のほか、中華LEDが壊れてショートした時の保険にもなりそう。

絶縁被覆を剥いておいて、接続にはWAGOのWFR-2BPを使いました。

単線・より線の両方に対応した差込形コネクターです。一般的なコネクターは単線のみ。

値段は若干高めでした。10個入りで600~700円くらい。脚立の上ではんだ付けや圧着をやるのは嫌だったので、これを使いました。

剥いた線を差し込んでパチっと挟めば接続完了。

両面テープ式の配線止め金具を使い、線を整理しました。

バイパス工事済みだと分かるよう注意書きを作成。器具のカバーに両面テープで貼り付けます。こうしておけば誤挿入のリスクを減らせると思う。

配線に誤りがないか確認後、器具にフタをして直管LEDランプを取り付け。

このランプ、蛍光管と違い上半分が放熱板で覆われていて、その部分は光を通しません。取り付けるとその部分が真上にならずちょっと斜めになったのが残念です。実用上の問題は無いのですが少し気になりました。

ブレーカーを上げ、スイッチを入れて点灯するか確認してみます。

問題なく光りました。さすがLED、省電力なのに前より明るいです。

とはいえ、目がくらむほどの眩しさではないですね。もっと明るくしたければ照明を増設するか、器具ごと交換するしかないかな。

あと、スイッチを入れたら即点灯というわけにはいかないようです。微妙にラグがあります。前の蛍光灯よりは早いですが。

おわりに

ちゃんと光りますし今の所問題は無いのですが安全性を考えると、管だけではなく器具ごとLED照明に交換したほうがよかったのかもしれません。

やはり中華製品は品質に不安が残ります。

 

また、直管LEDランプは将来的に供給が続く保証もありません。LED電球に比べるとニッチな製品なのでいつまで生産が続くのやら。

蛍光灯自体が絶滅し、はじめからLED照明が付いている建物が増えると、わざわざ蛍光灯用器具を改造して取り付けるこのような製品の需要は無くなります。

現に国内の大手メーカーは蛍光灯照明器具の生産を終了。LED照明器具に移行しています。(蛍光管の供給はまだ続けているらしい。)

工事をして中華製品を使うくらいなら、まとめて最新式の国産LED照明器具に取り替えたほうがマシだったかも。多少お金が掛かりますが安心は得られます。

 

ただまあ、LED照明も普及の途中でこれからどうなっていくのか不明。今がベストな状態だとは思えません。

蛍光灯のように、光源(管)だけ交換するということができない製品が多いです。

器具と光源が一体化していて、寿命が来たら器具を丸ごと交換しなければいけない製品を使いたいとは思わない。いくらLEDが長寿命でも、無駄が多く不便な感じがします。

ランプ部分だけを取り替えられるLED照明もありますが、交換ユニットの互換性が低いなど欠点があるみたいです。

 

安定器が古くなっていなければ、あと数年は蛍光管を使い続けるというのもありかもしれません。白熱電球と違い、蛍光灯のランニングコストはそこまで高くないです。

LED照明が広く普及すれば価格は下がるでしょうし、技術の進歩でより性能が上がる可能性もあります。あと数年様子を見てからLED化を検討するという選択肢もあるでしょう。

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