自作PCのフロントパネルにある電源ランプの青色LEDが眩しすぎて目が痛いので別の色に交換しました。
LEDの青色って目に刺さるような色だから好きじゃないんですよね。
LEDの取り外し
作業開始です。まずフロントパネルを外します。外し方はケースによって違うと思いますが、ENERMAXのFulmoQの場合、爪で留まっているのでつまんで外しました。
裏側に配線が来ているので目当てのLEDを探します。
電源ランプ用LEDは引っ張れば簡単に抜けました。ホットボンドでしっかり固定されていなくてよかったです。
2mm×5mmの角型LEDが使われていました。
やっぱり眩しい…。
角型LEDはマイナーか?
初めは白色LEDに交換しようと思っていましたが、パーツショップの店頭に角型の白が置かれていなかったので橙色にしました。
角型LEDってマイナーなんですかね?砲弾型やチップLEDならほぼどんな色でも置いてあったのに、角型は4色しかありませんでした。
あと、買ってから気づいたのですが、橙色はアクセスランプの色と被っています。若干見分けづらい。黄色か緑にしておけばよかったかもしれません。
抵抗器を選ぶための計算
今回選んだ橙色LEDのデータを見ると、順電圧2.0Vで順電流(IF)20mA。この値で使用すると最適ということみたいです。
このPCの場合、マザーボード上のピンから5Vが来ているのでそのまま繋ぐと電圧が高すぎます。そこで、抵抗器を繋いでLEDに加わる電圧を調整します。
電源の電圧(5V)- LEDに必要な電圧(2V) = 3V
5Vのうち、LEDに2V、抵抗に3V加わればいいのでそうなる抵抗値を計算。LEDに2Vの電圧が加わった時に流れる電流は20mAなので、オームの法則により
抵抗R(Ω)=電圧V(V) ÷ 電流I(A)
R(Ω) = 3V ÷ 0.02A(20mA)= 150Ω
ということで150Ωの抵抗器も一緒に購入しました。(ショップが用意してくれていた計算式に当てはめただけです。多分計算はあっているとは思うけど保証はできません。)
LEDや抵抗器って安いんですね。2つ合わせて100円もしませんでした。ちょっと店員さんに申し訳ない気がします。
これだけじゃ売上は微々たるものなのにレジを打たなきゃいけないですからね。お会計が二桁になるのって他には駄菓子屋くらいじゃないでしょうか。
1本単位で買えるのは高価(と言っても数十円)な金属被膜抵抗だけでした。安いカーボン抵抗は100本単位。
金属被膜抵抗のほうが誤差が小さく高性能ということですが、LEDの電流制限に使うのならどっちでも大した違いは無いみたいです。
加工
容赦なく根本からチョッキンと青色LEDを切断し、被覆を剥きます。
細すぎて手元のストリッパーが対応していなかったのでカッターで注意深く切れ目を入れました。一度失敗して芯線が折れたけど、やり直して成功。
白の線がマイナス側、緑がプラスに繋がっているのでLEDの極性と合わせます。足の長いほうがプラス側(A)、短いほうがマイナス側(K)です。
抵抗はどちらに付けても問題ないらしいですが、プラス側に付けることにしました。
熱収縮チューブを線の方に入れておいてから、抵抗の線をLEDの足にぐるぐる。電線もぐるぐる。外れにくくはなりますが、こんなことしていいのかなぁ…。
巻いた所に上からはんだを垂らします。
綺麗な仕上がりではないですし、はんだ付けのやり方がこれで正しいのか分からないですが、とりあえず繋がっているとは思います。
その後熱収縮チューブで絶縁。
しっかり光りました。この色は嫌いじゃないです。
フロントパネルの穴に戻して、動かないように裏からテープで止めて出来上がり。ホットボンドもありますが、手間がかかるのでテープにしました。
↓アクセスランプと電源ランプ両方が点灯している所。
同じ色のランプが並ぶのはちょっとイマイチかな…。
LED用電源の電圧のこと
あと、アクセスランプのほうが遥かに明るくて眩しいのです。色はほぼ同じなのにこの明るさの差。写真で見ると分かりにくいですがかなり違っています。
これは明らかに高い電圧を加えて光らせているということですね。2Vまで落としてないな。
取り外した青色LEDと5V電源の間には抵抗も何も入っていませんでした。もろに5VがLEDに加わっていた模様。
必要以上に高い電圧・電流で光っていたので眩しいわけです。いくらなんでも明るすぎ。
自作PCなのでマザーボードとケースの組み合わせによってはこういう事になってしまうのかな?マザーボードによってLED用ピンの電圧が3.3Vだったり5Vだったり違いがあるようです。
3.3Vだったらそのまま繋いでも特に問題はなさそうですが、5Vなのでちょっと明るすぎます。最大定格が5V未満のLEDでなければ壊れることはないですが…。
眩しいのは色以前の問題だと分かってしまいました。これなら青色LEDのままで、抵抗を取り付けるだけでよかったのかもしれません。
今度アクセスランプにも抵抗を挟もうかな……。
おわりに
とりあえず完成しました。ただ、同じ色が並ぶというのは微妙ですね…。やっぱり色のチョイスを間違えたかなぁ…。
でもまぁ、目に痛い青色ではなくなったので良しとします。
今回の改造で、抵抗を使えば眩しいLEDの減光が可能なことに気づきました。今後、PC以外の機器の眩しいすぎるLEDも暗くしてみたいです。
カーボン抵抗は非常にお安く、100本セットを買えば1本あたり数円で済むのでお財布にも優しいですね。
※おことわり:正確な情報を心がけていますが、勘違いや誤りがあるかもしれないです。機器が壊れるかもしれないので加工は自己責任でお願いします。
追記
アクセスランプ加工
アクセスランプLEDにつながる線にも抵抗を入れました。今回は100Ωを使います。
こんな感じではんだ付けをしてから、自己融着テープで絶縁。
100Ωの抵抗ではまだ眩しく感じます。大人しく150Ωにしておけばよかったです。
ホットボンドで固定
取り替えた電源ランプLEDはテープで仮止めしていましたが、グルーガンを使ってホットボンドでしっかり固定。
適当に盛るだけで固定できるので簡単でいいですね。失敗しても乾いてから剥がせます。
これで一応LED回りの改造は終了です。