蓄圧式噴霧器のパッキン交換【KOSHIN HS-401E】

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工進(KOSHIN)の蓄圧式噴霧器HS-401Eのパッキンを注文して交換した話です。

蓄圧式噴霧器HS-401Eのタンク部分

この噴霧器はイラガや毛虫の駆除に使用していたのですが、半年ぶりに使おうとしたら思わぬ壊れ方をしました。ポンプハンドルを上下させて圧力を高めていくと、ハンドルとキャップの隙間から液が噴き出し、メントスコーラのような状態になります。

蓄圧式噴霧器HS-401Eを上から見たところ

長年の使用でパッキンが劣化したのが原因かもしれません。交換用のパッキンが販売されていないかネットで調べてみるとありました。

HS-Eシリーズなので「PA-510」または「PA-176」のパッキンセットが使えるようです。

噴霧器本体シールで型番を確認

今回はショッピングサイトをいくつか見回って、最も安かったPA-176を購入。516円でした(2024年7月時点)

パッキンフルセットPA-176

なお、2024年12月に再度検索してみると、PA-176の在庫があるショップが少なくなっていました。PA-510のほうが入手しやすいと思います。


噴霧器本体はAmazon販売価格が1,616円(2024年12月13日現在)と非常に安価ですが、交換用部品がしっかり販売されているのはありがたい。ただ、2000円以下の価格帯だと、修理せず新品買い替えを考える人もいるでしょう。

本体より安いパッキンですが、それだけで買うと送料が掛かりますし、長期間使っているとパッキン以外の部品も傷んできます。使用年数や劣化具合によっては、丸ごと買い替えたほうが経済的かもしれません。

特にタンクには寿命があり、最悪破裂して怪我をすることになるので気をつけたほうがよさそうです。

説明書より、タンクの寿命

HS-Eシリーズの説明書より引用

筆者の場合は、タンクや他の部品には問題がなさそうだったのでパッキン交換にしました。なおパッキンセットには、ありとあらゆる部分のパッキンが入っていますが、今回使うのは一部だけです。

パッキンの説明図

パッキンセットの説明書より

交換作業

まずポンプ部分をタンクから外します。

蓄圧式噴霧器のポンプ部分

一体になっているように見えますが、筒の部分を掴んでキャップ部分を反時計回りに回すと分解できます。

蓄圧式噴霧器のポンプ部分を分解したところ

ここには2種類のパッキンが使われているので両方とも交換します。筒の上端とハンドル下端付近に付いています。

蓄圧式噴霧器のポンプ部分のパッキンについて

筒の部分のパッキン

新しいパッキンにはシリコングリスを塗っておきます。ゴムの柔軟性を高め長持ちさせる、水を弾く、隙間を埋める、摩擦を減らすなどの効果があります。

メーカー純正のグリスが売られていますが、シリコングリスであれば他メーカーのもので問題ないと思います。筆者はバイク整備用に買ったAZのグリスを使いました。

シリコングリス容器

ちなみに純正は「HSシリーズ ノズル用補修パーツ HSシリコングリス(5g) PA-186」というやつです。

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(Amazon)工進 蓄圧式噴霧器(HS-シリーズ)ノズル用補修パーツ HSグリス PA-186

(楽天ビック)工進|KOSHIN 工進 HSグリス PA-186

原因は別のパッキン

2箇所のパッキン交換を終えたので動作確認のため水を入れ、ポンプハンドルを上下してみました。すると以前と変わらず隙間から水が吹き出しました。

交換前のパッキンは見た目では大きな劣化が確認できなかったので不審に感じていましたが、その違和感は正しかったようです。

もう一度ポンプを確認しようと思い、水を抜くと、タンクの底にキクラゲみたいなものが落ちていました。もちろんキクラゲなどではなく、伸びてグニャグニャになったパッキンです。故障の原因が特定できました!

下の写真の左側がそれです。右の新品とはまるで別物ですね。

新旧パッキン比較(裏)

これは吐出弁として使われているパッキンで、ポンプの筒の底部に付きます。

ポンプの筒の底部

表はこんな感じ↓

新旧パッキン比較(表)

刻まれている番号は違っていますが、問題なく取り付けられました。

ポンプの筒の底部(パッキンあり)

これで水の吹き出しはなくなりました。修理完了。まだしばらく使えそうです。

おわりに

ここまでパッキンがグニャグニャになったのは、タンクに残った殺虫剤の液を抜き忘れ、そのまま放置したせいだと思います。使用後はきれいに洗浄して乾かしてから保管すべきですね。ついでに時々シリコングリスを塗ればパッキンの寿命が伸ばせそうです。

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